ペットボトル洗浄殺菌におけるオゾン水濃度管理
◆ 研究課題
ペットボトルの洗浄殺菌についてオゾン水を利用したいと考えているが、オゾン濃度を高品質で管理することができずに困ってる、何か良い方法はないか という問い合わせをいただきました。 そこで当社として一定流量のオゾン水を供給し、洗浄殺菌処理タンクからオーバーフローさせることにより、オゾン濃度を一定に保持する方法を提案し、そのレベルを実験装置で確認していただきました。
◆ 実験方法
お客様が考える洗浄殺菌タンクと同サイズの実験装置を設け、一定流量のオゾン水を供給する。
オゾン水モニターでオゾン水濃度を測定し、安定して濃度が維持できることを確認する。
処理タンク内の場所によりオゾン水濃度のばらつきがないことを確認する。
次にオゾンガス供給量を制御することにより、オゾン水濃度を変化させる。
変化後のオゾン水濃度で一定濃度を維持することができることを確認する。
オゾン水殺菌実験
殺菌処理状態
◆ 実験結果
測定場所 | オゾンガス濃度 | 供給水量 | オゾン水濃度 |
H-① | 35g/m3 | 8L/min | 2.7ppm |
H-② | 2.7ppm | ||
H-③ | 2.7ppm | ||
H-④ | 2.7ppm | ||
L-① | 20g/m3 | 1.6ppm | |
L-② | 1.6ppm | ||
L-③ | 1.6ppm | ||
L-④ | 1.6ppm |
◆ 結論
オゾン水濃度は一定で維持し、かつタンク内の濃度誤差もほとんどない状態(測定限界=0.05ppm未満)で管理できることを確認しました。
今回の実験で安定したオゾン水濃度の管理ができると確認したので、オゾン水による洗浄殺菌装置の導入を決定するというお言葉をその場でいただきました。