ハンバーグ加熱工程において蒸気を含む排気の脱臭
◆ 実験課題
ハンバーグ加熱工程の排気に関して現状の排気脱臭効果が不十分であり、排気口の臭気指数を21程度にし、加えて蒸気を極力削減したいという目標に対して当社のアクアオゾン脱臭システムを用いて現地でのデモにより効果を確認する。
脱臭効果の目標がかなり高くていろいろな脱臭方法を検討したが達成できていないということだったため、まずは既設の脱臭装置の排気をアクアオゾン(オゾン分解+水吸着方式)で処理した場合の脱臭効果を評価する。
◆ 実験方法
・既設の脱臭装置入口側の臭気(原臭気)を回収する。
・次に既設の脱臭装置の出口側の臭気(現状排出臭気)を回収する。
・最後に、既設の脱臭装置の排気をアクアオゾンで処理した臭気を回収する。
・回収した上記3種類の臭気を嗅覚を用いた臭気簡易評価法(二点比較式臭袋法)による臭気濃度の測定法を用いて下記の式にて脱臭効果を算出する。
脱臭効果=1-( 脱臭後の臭気濃度÷原臭気の臭気濃度 )
・加えて、上記で算出した臭気濃度を用いて臭気指数を算出する。
◆ 脱臭デモ実験装置
◆ 実験結果
脱臭実験において下記の結果を得た。
採取臭気 | 臭気濃度 | 臭気指数 | 脱臭効果 | 備考 |
原臭気 | 6,000 | 38 | - | |
現状排出臭気 | 3,000 | 35 | 50% | |
アクアオゾン出口臭気 | 500 | 27 | 92% |
◆ 結論
既設の脱臭装置出口における排出臭気の臭気指数は35であり、その排気をアクアオゾン(オゾン分解+水吸着方式)により脱臭した場合の臭気指数は27となる。原臭気に対する脱臭効果は92%であった。
加えて、排気に含まれる蒸気はかなり少ないレベルまで除去できた。
◆ 考察
既設脱臭装置の脱臭効果50%により出口の臭気指数は27であったが、今回のデモによる当社アクアオゾンの脱臭効果(83%以上)を2連結で設置することにより、脱臭効果は理論上97%以上となるため臭気指数22レベルは達成できると判断する。
現在アクアオゾンシステム2連で導入していただき、脱臭および蒸気の削減効果に納得いただいています。