車載オゾン水散水システム
◆ 実験課題
FILE167、164、152において沖縄での除草剤や化学肥料のオゾン分解実験を紹介しましたが、今回は実際の農園における実証実験手段を紹介します。
やんばるの農園は山間で運営しているところが多く、電気や水道が容易に活用できないケースがあるため、トラックにオゾン水装置と貯水タンクを搭載してオゾン水散水を提供するシステムが必要となります。
◆ 実験システム
今回は天候の関係から、軽トラックに貯水タンクを搭載し、軽ワゴンにオゾンガス装置・水中ポンプ&エジェクタユニット・ガソリン発電機を搭載してオゾン水を提供するシステム構成としました。
オゾン水供給ポンプにホースを接続して、ホースの先にシャワーヘッドを取付けて土壌にオゾン水を散水します。
◆ 結果
オゾン水濃度4.5ppmで20L/minの散水を達成し、今回の実験では3回の散水を実施し、トータルで120Lのオゾン水を散水しました。
◆ 考察
今回は天候の関係で50Lの水槽に水中ポンプを投入し、3回に分けてオゾン水を作成して散水しましたが、軽トラに搭載した貯水タンクに水中ポンプを投入してオゾン水を生成することで、1000Lのオゾン水を連続で散水することも可能です。