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オゾンラボ

FILE
168

高い水温でのオゾン水濃度の減衰

◆ 実験課題

FILE006で低い水温におけるオゾン水濃度の変化を紹介しましたが、今回は高い水温(40℃)におけるオゾン水濃度の確保および作成したオゾン水を放置した時の経過時間によるオゾン水濃度の減衰に関する相関関係の検証結果を紹介します。

◆ 実験方法

・原水タンクに水中ヒーターを設置し温度制御レギュレータにて水温を40℃に制御する
・ミキシングポンプで原水を濃度測定タンクに供給するとともにオゾンガスを混合する
原水供給量は25L/minとしオゾンガス供給量は45g/m3 ✕ 3L/minとする
・濃度測定タンクにオゾン水モニターを設置し常時変化するオゾン水濃度を監視する
オゾン水濃度は荏原実業社製EL-600を用いてオンラインで測定する
・ミキシングポンプ稼働40秒でタンクは満タンになり、その後の濃度変動を監視する
・参考として常温の水を用いて上記と同じ実験を実施する

◆ 実験フロー

◆ 実験システム

◆ 実験結果

◆ 結論

40℃の水温を25L/minで供給しオゾンガスを8.1g/hで混入した条件において、初期オゾン水濃度は3.2ppmを確保した。
その状態で放置したオゾン水濃度は45分後にはほぼ0ppmとなり、半減期は約3分と判断する。

◆ 考察

参考として実施した常温(26℃)での実験結果では、初期オゾン水濃度4.1ppmを達成し半減期は約20分である。これは業界認知されている結果であり実験の整合性を示している。