ペットフード製造排水のBOD削減
◆ 実験課題
ペットフードの製造工程で発生する排水に対して、オゾンガス混合処理によるBOD削減効果を評価する。
加えて脱色効果も確認する。
◆ 実験方法
・提供していただいた実験試料(排水)を処理槽に貯えて、そこにオゾンガスを混合する。
・オゾンガスを混合処理する前の排水を回収して原液とする。
・次に所定時間オゾンガスを混合処理した排水を回収してオゾン処理液とする。
・オゾンガスを混合する時間については、15秒・30秒・1分・2分・5分の5段階とする。
BOD削減効果については、JIS-K102(工業排水試験法)のBOD分析方法をによるBOD測定結果を用いて下記式にて算出する。
BOD削減効果 = 1-( オゾン処理後のBOD値÷原液のBOD値 )
◆ 排水処理実験設備
◆ 実験結果
BOD測定
測定試料 | BOD測定値 | BOD削減効果 | 備考 |
原液 | 1200mg/L | - | 排水を10倍希して測定実施 |
オゾン処理15秒 | 1200mg/L | 0% | 〃 |
オゾン処理30秒 | 1400mg/L | -17% | 〃 |
オゾン処理1分 | 600mg/L | 50% | 〃 |
オゾン処理2分 | 400mg/L | 67% | 〃 |
オゾン処理5分 | 0mg/L | 100% | 〃 |
排水の汚れ測定
◆ 結論
今回の排水については、オゾン混合処理1分後に明確なBOD削減効果を確認し、オゾン混合処理5分後の排水のBOD測定値は0であった。
加えて、画像でも確認できるように排水の汚れについても、オゾン処理により明らかに透明になっている。
◆ 考察
オゾン混合処理5分後のBOD測定結果について、測定誤差を考慮しても今回の排水試料はオゾン処理によりかなり大きな削減効果が得られると判断する。