MENU

新築物件へ設備導入をご検討の方

お問い合わせ

新築物件へ設備導入をご検討の方

 
 
 

オゾンラボ

FILE
155

漢方のにおいを含む排気の臭気対策

◆ 課題

FILE120で漢方を保管している倉庫の臭気対策を紹介したが、異なる種類の漢方のにおいが含まれる工場の排気に対し、当社のアクアオゾンシステムによる脱臭効果を評価する。

◆ 実験方法

・漢方の粉砕サンプルを三角フラスコに適量投入し空気を吹き込むことにより臭気を強制揮発させ、その原臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する。

・吹き込む空気にオゾンガスを所定濃度で混入させ、上記と同様に臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する。(オゾン分解による脱臭)
※ 吹き込む空気に対するオゾンガス濃度は2ppmとした

・さらに上記の臭気をセラミックフィルタを用いて水中バブリングした臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する。(オゾン+水吸着による脱臭)
※ 上記の脱臭方法により当社のアクアオゾンシステムと同等の脱臭効果が確認できる

・次に参考情報としてオゾンガスを供給しない状態でセラミックフィルタを用いてバブリングさせた臭気をにおい袋に回収して臭気濃度を測定する。(水吸着による脱臭)

脱臭効果については、臭気をにおい袋に回収して嗅覚を用いた臭気簡易評価法(二点比較式臭袋法)による臭気濃度の測定法を用いて下記式にて算出する。

脱臭効果=1-( 脱臭後の臭気濃度÷原臭気の臭気濃度 )

脱臭実験装置

 

◆ 実験結果

脱臭実験において下記の結果を得た。

  臭気濃度 臭気指数 脱臭効果 LEVEL値 備考
原臭気 100 20 420  
オゾン分解 70 18 30% 280  
オゾン分解+水吸着 30 16 70% 110  
参考)水吸着 40 15 60% 140  

※LEVEL値:ニオイセンサー(新コスモス電機 XP-329m)による測定値(参考データ)

◆ 結論

オゾン分解+水吸着(当社のアクアオゾンシステムに相当)による脱臭効果は70%を達成。
オゾン分解による脱臭効果は30%であり、参考として実施した水吸着による脱臭効果は60%であった。

種類の異なる漢方を用いたFILE120の脱臭効果と同レベルの結果となった。