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オゾンラボ

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水族館における適正オゾン水濃度と有効性実証

◆ 課題

オゾン処理により水質(透明度)の向上レベルを評価する。
合わせて水槽に供給するオゾンの適正量を評価する。

◆ 実験方法

水槽の水をオゾン処理反応槽に入れ、オゾン混合により水質改善レベルを測定する。
水質の評価については、pH・COD・アンモニア・溶存鉄分および透明度を測定する
 ・pHは試験紙で実施し、COD・アンモニア・溶存鉄分はパックテストにて測定する。
 ・透明度はLED光の透過照度を測定し、水道水の透過照度と比較する。
 ・合わせて目視による透明度の官能評価も実施します。
当社が推奨するオゾン水濃度により透明度が改善することを実証するとともに、 混合したオゾン量と水質改善レベルを用いて水槽に投入する適正オゾン量を算出する。

実験装置

◆ 実験結果

イルカプール 処理前 オゾン処理 備考
10分後 20分後
pH値 7 7 7  
COD 2mg/L 2mg/L 2mg/L  
アンモニア 1.5ppm 1ppm 0.5ppm  
溶存鉄分 未検出 未検出 未検出 測定限界0.05ppm未満
透明度 79.0% 88.7% 88.1% 水道水と比較した透過照度

 

シャチプール 処理前 オゾン処理 備考
10分後 20分後
pH値 7 7 7  
COD 2mg/L 2mg/L 2mg/L  
アンモニア 0.5ppm 0.5ppm 0.5ppm  
溶存鉄分 未検出 未検出 未検出 測定限界0.05ppm未満
透明度 72.4% 79.3% 84.0% 水道水と比較した透過照度

 

◆ 結論

今回の実験において、所定オゾン水濃度で20分間処理したときに、イルカおよびシャチプールともに約10%の透明度向上を確認した。
オゾン処理の場合、オゾン濃度と処理時間の積算(CT値)により、効果が比例することが知られていることから、上記の結果を考慮して、 24時間連続処理する場合は、オゾン水濃度の半減期を考慮しても非常に低い濃度で同等の結果をえられると判断する。

◆ 考察

上記の実験結果はあくまでもひとつの事例であり、実際の設計においては飼育生物の排泄物などの環境変化を考慮して安全率を加えたオゾン水濃度とするのが適切と判断する。
今回の実験結果において、当社が推奨するオゾン水濃度が適切であることが実証できた。
ただし、飼育生物の数などにより個々のオゾン設計が必要です。
具体的な課題をお持ちの場合はご連絡ください。