MENU

新築物件へ設備導入をご検討の方

お問い合わせ

新築物件へ設備導入をご検討の方

 
 
 

オゾンラボ

FILE
137

工業排水試験法(JISK0102)による分析

◆ 課題

工業排水の水処理に関する問い合わせが増加し、それに伴いBOD・CODによる評価の要求が高まっている。 当社ではハック社のパックテストを用いたCOD簡易測定で評価を実施していたが、測定結果が安定せず適切な評価が困難であったため、JISに規定された試験法の実施を検討する。

◆ 測定方法

JIS K 0102 2016に規定されるBOD・CODMN測定方法を採用する。

BOD測定
 ・試料のpHを中性(7±1)に調整する。(サンプルを2種類準備する)
 ・20℃の環境で10分間バブリングして酸素飽和にする。
 ・サンプルの一つは即日溶存酸素を測定する。(D1)
 ・他方(ふ卵後)のサンプルは20℃で5日間放置した後溶存酸素を測定する。(D2)
 ・下記の式によりBODを試算する。
 BOD(ppm)=(D1-D2)/P
 P:希釈検水中の検水の占める割合 (検水/希釈検水)

COD測定
 ・試料適量(v)を蒸留水で希釈して100mLとする。
 ・比較測定用にブランク(蒸留水のみ)100mLを準備する。
 ・硝酸銀溶液(20w/v%)を各サンプルに5mL添加する。
 ・希硫酸(1+2)を10mL添加する。
 ・5mmol 過マンガン酸カリウム10mLを添加する。
 ・沸騰浴中で30分溶解する。
 ・12.5mmol シュウ酸ナトリウム10mLを添加する。
 ・5mmol 過マンガン酸カリウムにより滴定する。(a・bブランク)
 ・下記の式によりCODを試算する。
 COD(ppm)=(a-b)× f ×(1000/v)× 0.2
 f:過マンガン酸カリウム溶液のファクタ(試液表示)

BOD(DO)測定方法

COD測定方法

◆ 結 論

JIS K 0102に規定された試験法により適切にBOD・CODを測定できることを確認した。 今後の工業排水の水処理に関する実験に関しては、JIS同等の評価が実施できると判断する。

◆ 考 察

当社は工業排水の分析試験に関する認可機関ではないため、工業排水の水質証明書を提供することはできません。
ただ、オゾン技術を用いた工業排水の水処理(BOD・COD削減)に対する評価方法として、JIS K 0102を用いた測定結果を提供することは可能です。
工業排水の水質(BOD・COD)に関する課題をお持ちの方は当社にご相談ください。