製紙原料(パルプ)に対する脱色実験
◆ 課題
製造工程への展開が可能な仕組みによるパルプのオゾン脱色レベルを評価する。
◆ 実験方法
まず最初にミキシングポンプでオゾンガスを気液混合できるレベルにパルプ濃度を調整する。
今回の実験ではパルプ濃度1%で実施した。
・製紙原料のパルプ濃度を約1%に調整する
・溶液10Lを反応槽に投入し、ミキシングポンプにて撹拌・オゾン混合する
・気液混合するオゾン量は1.8g/hとする
・所定の時間後に溶液の色の変化を目視にて確認評価する
◆ 実験システム
◆ 実験結果
◆ 結論
パルプを有する液をミキシングポンプで撹拌・オゾン混合処理することによる脱色効果を確認した。しかしながら今回の実験結果ではかなり多くのオゾンを供給する必要がある。
◆ 考察
今回の実験ではオゾンの混合効率を優先した(90%の混合効率が確保できる)ため、ミキシングポンプの撹拌によりパルプの繊維を細かく切断していることが予測される。それが最終製品に影響しないかの検証が必要である。加えて、オゾンとパルプを効率よく反応させる(オゾン量を少なくする)方法の検討が必要である。