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オゾンラボ

FILE
113

オゾン水殺菌による観賞池の藻発生に対する抑制(続報)

◆ 課題

FILE093で高級高齢者マンションの中庭にある観賞池に発生する藻に対して、オゾンによる対策を紹介しました。
対策してから約1年間の観察とオゾン改良の状況を続報として紹介します。

◆ 現場の状況

・藻が増殖した観賞池にオゾンを供給することで、藻がなくなり、きれいな状況となった。
・オゾンを継続的に供給して数ヶ月が経過したころ、徐々に茶色の藻が増殖してきた。
・池に供給するオゾンを増加させても茶色の藻は減少しなかった。
・観賞水槽における藻の特性として、光合成が活発になると緑色の藻が増殖する。
・逆に光合成が弱くなると茶色の藻が増殖することに着目し、オゾンを一時的に停止した。
・その後数週間で茶色の藻が減少し、徐々に緑色の藻が発生し始めた。
・オゾン供給の条件を改良し再投入することにより、きれいな池を維持できている。

オゾン投入数週間後

オゾン条件再設定後

◆ 結論

観賞池に供給するオゾン量やタイミングなどの条件を制御することにより、藻の発生を抑制できることを確認した。 また、観賞池の透明度向上に加えて池のにおいも改善できた。
約1年を通した実験により、オゾンで藻を完全に分解除去することは困難であるが、藻の光合成の特性を利用して、藻が見えない状態のきれいな池を維持することは可能と考える。