金属加工表面の洗浄
◆ 課題
金属表面加工において、現在は蒸気洗浄した後にふき取りを実施しているが、この洗浄工程を効率よくできないかという依頼に対して、オゾン水洗浄による洗浄の有効性を評価する。
◆ 実験方法
提供いただいた表面加工後の未洗浄金属サンプルにオゾン水を掛け流し、かるく水分のふき取りを実施する。
下記のとおり洗浄条件を設定することにより4種類の実験を実施する。
( オゾン水温:常温/高温 )×( 洗浄処理時間:2秒/30秒 )
◆ 実験装置
◆ 実験結果
実験条件 | オゾン水温度 | 洗浄時間 | 洗浄効果(表面状態) |
実験A | 25℃/常温 | 2秒 | 金属表面はきれいな光沢を得た |
実験B | 25℃/常温 | 30秒 | 〃 |
実験C | 50℃/加熱 | 2秒 | 〃 |
実験D | 50℃/加熱 | 30秒 | 〃 |
◆ 結論
常温かつ短時間でのオゾン水洗浄においても、見た目には金属表面はきれいな光沢を得ており、油膜はきれいに除去できていると判断する。
ただし、表面に付着した油膜の成分などは不明であるため、最終的な洗浄レベルの評価についてはお客様での分析をお願いする。