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オゾンラボ

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099

シップ薬製造現場の臭気対策

◆ 課題

シップ薬製造工場の加熱ラインで発生する強烈な臭気の除去方法について、現在は活性炭で処理しているが2ヶ月足らずで大量の活性炭交換が必要となるため、何か良い脱臭方法はないかという問い合わせがあり、オゾン分解・水吸着方式による脱臭効果を確認する。

◆ 実験方法

シップ薬を加熱し、臭気を発生させ、脱臭実験ユニットに吸引する。
その臭気とオゾンを反応させることにより脱臭効果を確認する。
次に湿式スクラバの実験モデルとして水中バブリングさせることによる脱臭効果を確認する。
さらに水中バブリングとオゾンガスの複合による脱臭効果も確認する。
脱臭効果の評価は、脱臭処理の有/無における臭気の差を比較する。
臭気測定は、排気をにおい袋に回収した後、ニオイセンサと官能試験により実施する。

脱臭実験ユニット

実験結果

臭気:5 L/min
希釈:20L/min
ニオイセンサー 官能評価 脱臭率
(平均)
備考
LEVEL値 臭気濃度
原臭気 550 250
オゾン分解 480 220 12% 刺激臭が変化
水吸着 410 150 40%
水吸着+オゾン 340 100 60% 刺激臭が弱くなる

 

◆ 結論

シップ薬の臭気に対して、当社が推奨するアクアオゾン脱臭システム(オゾン分解+水吸着方式)による脱臭効果は60%程度と判断する。

◆ 考察

今回の臭気については、オゾンとの反応により臭気の刺激が和らぐ結果となった。
またオゾンによる臭気成分の分解も10%~20%見込めるため、活性炭処理の前工程にオゾンを供給することにより、活性炭の交換次期を延ばせる可能性も高いと判断する。 さらに、活性炭処理の前工程にアクアオゾン脱臭システムを設置することで、脱臭効果も既設の2倍近くなり、活性炭交換頻度は1/2にできると考える。