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オゾンラボ

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オゾン水殺菌による観賞池の藻発生に対する抑制実験

◆ 研究課題

当社のオゾン脱臭システムなどを導入していただいた高級高齢者マンションの運営会社から、中庭にある観賞池に藻が発生して水もにごるので見栄えが悪くて困っている。次亜塩素を投入したが効果を得るために高濃度にすると、薬剤の臭いがきつくて利用者の方から苦情がでた。オゾン殺菌で対応できないか。
という相談を受け、観賞池のろ過装置にオゾン水システムを組み込み、藻の発生抑制実験による可能性を確認する。

◆ 実験方法

・既設の観賞池ろ過装置を利用し、配管途中にオゾン装置とミキシングポンプを組み込む。
・配管内のオゾン濃度を殺菌レベルの濃度とし循環水に含まれる藻の胞子を殺菌する。
・藻は多種多様な繁殖形態を示すが、今回は胞子繁殖する種類と仮定して実験する。
・オゾン水濃度については配管内で0.5~1.0ppm、観賞池で0.05ppm以下で効果を確認。
・評価の方法は藻の増殖状況と水の透明度により実施し、観賞池周辺の臭気も確認する。
・評価は最低でも1週間後・1ヵ月後・3ヵ月後を想定し、必要に応じて状況を確認する。

オゾン水殺菌による観賞池の藻発生に対する抑制実験

オゾン水殺菌による観賞池の藻発生に対する抑制実験

◆ 結論

ろ過循環水にオゾンを気液混合し、観賞池までオゾン水が供給されていることを確認しました。
また、その状態で観賞池周辺にオゾン臭は感じない状況です。
実験開始から1週間後の状況について、池の石に付着していた藻は明らかに減少していました。
水もきれいな透明度を維持していて、さらにオゾン臭も感じない状況を維持していました。

お客様からは、池が完全にきれいになっており、今まで苦労していた藻の掃除も必要ないレベルなので、実験した装置を購入してろ過装置に組み込みたいというお言葉をいただきました。

実験前後の池の状態

◆ 結論

実験前の写真は藻が多い時期に撮影されたものですが、今回の実験前はこれよりも藻が少ない状況でしたが、それでも鑑賞池全体の石に藻が付着していました。
その状態からすべての藻をオゾンで分解したとは考えにくいため、オゾン殺菌により藻が石からはがれやすくなり、ろ過装置に回収・吸着されたのではないかと考えるため、オゾン+ろ過装置との併用がポイントと考えます。
今後も長期間の観測・評価を実施します。