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◆ 研究課題

海外の顧客から溶剤インクを用いたインクジェットプリンタを設置した作業現場の臭いが強く、作業環境が悪い状況になっている。何か良い脱臭方法はないかという相談を受け、当社アクアオゾンによる脱臭の可能性を確認する。

◆ 実験方法

溶剤（メチルエチルケトン系）インクをガラスビンに入れ、自然揮発により臭気を発生させる。
ガラス瓶に空気を供給することにより臭気を排出させ、臭気濃度を測定する。
次に所定濃度のオゾンを供給することによりオゾン分解した後の臭気濃度を測定する。
再びオゾンを停止して臭気を三角フラスコに供給し、水中バブリングした臭気濃度を測定する。
さらにオゾンを供給して水吸着とオゾン分解による複合脱臭後の臭気濃度を測定する。
臭気濃度の測定については、ニオイセンサーと官能試験により実施する。

◆ 実験結果

◆ 結論

溶剤インクから発生する臭気はオゾン分解しにくく20％程度の脱臭効果であるが、意外と水吸着しやすく、水中バブリングだけでも60～70％の脱臭効果を確認した。さらにオゾンを供給することにより、トータルで70～80％の脱臭効果が確認できた。

◆ 考察

オゾンを臭気に混入させて水中バブリングさせることで得られる脱臭効果については、当社のアクアオゾンシステムと同等の脱臭効果となるため、当社技術により溶剤インクの臭気を含む排気に対しては70～80％の脱臭効果を得られる可能性が高いと判断する。