活性炭フィルターカートリッジによるオゾン除去
◆ 研究課題
FILE079において活性炭を用いた簡易的な実験により残留オゾンの除去効果を確認したが、実際の現場で利用可能な活性炭フィルターカートリッジを利用した試作機を作成し、そのオゾン除去性能を評価する。
◆ 実験方法
オゾン水を殺菌処理タンクに供給し、処理タンク内のオゾン濃度を測定する。
次に活性炭フィルターカートリッジに通過させた後のオゾン水濃度を測定する。
活性炭処理前後のオゾン水濃度を比較してオゾンの除去効果を評価する。
フィルターカートリッジによる残留オゾン削減実験
◆ 実験結果
経過時間 | タンク水量 | タンク内Oz濃度 | 活性炭処理後Oz濃度 |
0 min | 10L | 0 ppm | 0 ppm |
1 min | 10L | 0.5 ppm | 0 ppm |
2 min | 10L | 0.9 ppm | 0 ppm |
4 min | 10L | 1.4 ppm | 0 ppm |
6 min | 10L | 1.65 ppm | 0 ppm |
8 min | 10L | 1.8 ppm | 0 ppm |
10 min | 10L | 1.9 ppm | 0 ppm |
15 min | 10L | 2 ppm | 0 ppm |
20 min | 10L | 2 ppm | 0 ppm |
◆ 結論
活性炭フィルターカートリッジにオゾン水を通過させることにより、1パス処理で100%の残留オゾン除去効果が得られた。
◆ 考察
活性炭カートリッジフィルターにより高レベルでの残留オゾン除去効果が得られることを確認したので、今後は活性炭フィルターカートリッジの試作機を共同研究先に設置して交換頻度(除去効果の寿命)について評価を実施する。