残留オゾンの除去
◆ 研究課題
FILE012でも紹介しましたが、殺菌後の水に残留するオゾンを除去したいという要望があります。その対策方法として、活性炭にオゾン処理後の殺菌水を通過させることにより、オゾン濃度がどれだけ除去できるかを評価します。
◆ 実験方法
オゾン水をタンクに貯蔵し、タンク内のオゾン濃度を測定します。次にそのオゾン水を、活性炭を充填した別のタンクに注水し、そこを通過した水中のオゾン濃度を測定する。
活性炭処理前後のオゾン水濃度を比較してオゾンの除去効果を評価する。
オゾン接触&触媒による削減実験
◆ 実験結果
オゾン水濃度 | 除去効果 | |
活性炭処理前① | 0.7ppm | - |
活性炭処理後① | 0.2ppm | 71% |
活性炭処理前② | 1.3ppm | - |
活性炭処理後② | 0.4ppm | 69% |
◆ 結論
活性炭を充填した水槽にオゾン水を通過させるだけの簡易的な実験装置においても、1パス処理で70%の残留オゾン除去効果が得られた。
◆ 考察
基礎実験として実施した簡易的な1パス処理においても、活性炭による残留オゾンの除去は高レベルで効果が得られたため、今後は製品化を見極めるために、活性炭フィルターカートリッジを用いた実験装置を設計し、高品質な除去効果の達成と、除去効果の寿命について評価を実施する。