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オゾンラボ

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台湾の国立大学との共同研究

◆ 課題

台湾においては養殖事業が盛んであり、国立大学においても養殖技術に関する研究室も設置されています。その研究課題のひとつに稚魚の養殖における生存率が非常に低いという問題があります。
原因はウィルス性の感染症であり、エサを含む多くの感染源が究明されていますが、根本的な解決策が見つかっていない状況です。

◆ 提案

そこで我々は養殖池自体を殺菌し、後にウィルスが入り込んだとしても長時間存在できない水質環境を確保する手段として、オゾンの可能性を研究することを大学側に提案しました。

大学側の反応はいまひとつで、その理由として過去にもオゾンを用いた取り組みを実施したが失敗に終わったという研究論文を提示されました。

その論文を確認した結果、失敗の原因はオゾンの濃度コントロールであり、当社では水族館向けのオゾンシステムにおいて、他社が実施できていなかった課題である水槽内にも魚に影響を与えないレベルでオゾンを供給するという技術を確立しています。

研究論文の失敗原因と、その失敗を繰り返さないオゾンコントロール理論を説明することにより、大学との共同研究を実施することになりました。

◆ 研究環境

まずは、大学で研究に適した養殖池の施設を確保してもらいました。
そこに当社のオゾン装置とオゾン水濃度コントロール技術を用いて、稚魚の養殖実験用の水槽を設置しました。
構成は単純ですが、シンプルにすることで安定したオゾン水の濃度コントロールが可能となります。

養殖実験水槽とオゾン殺菌システム
養殖実験水槽とオゾン殺菌システム

養殖実験水槽とオゾン殺菌システム

今後は、オゾン水濃度を変化させることで、稚魚の生存率や水槽内のウィルスチェックを実施し、水槽の殺菌と稚魚の養殖に適した環境を研究することになります。 ひとつのオゾン水濃度に対して1~2ヶ月の研究期間を必要としますので、研究結果については後日ラボニュースで公開したいと考えています。

余談ですが、台湾の台南エリアより南では、多くの養殖池が点在しますが、放置状態の池も少なくありません。この放置状態の池をなくすために少しでも貢献したいと考えています。

台湾の養殖池