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成型機から発生する白煙の除去

◆ 課題

樹脂成型工場において、成型機の樹脂を入れ替えるときに発生する白煙が問題となっているが、その白煙を回収して除去する良い方法はないか という相談を受けました。

装置サイズについては移動式の小型装置を目標とする。

◆ 対策

電気集塵装置により成型機から発生する白煙を回収除去できないかを実験で評価します。

◆ 実験方法

樹脂ペレットを皿に取って加熱することにより白煙を発生させます。
その白煙をファンで回収して集塵シミュレータに通過させます。
次に、集塵シミュレータのスイッチをON/OFFし、白煙排出の差を確認します。
白煙の差は目視で確認し、白煙除去効果を評価します。

集塵シミュレータによる白煙除去実験
集塵シミュレータによる白煙除去実験

◆ 実験結果

集塵シミュレータのスイッチOFF(白煙通過状態)
集塵シミュレータのスイッチOFF(白煙通過状態)

集塵シミュレータのスイッチON(白煙除去状態)
集塵シミュレータのスイッチON(白煙除去状態)

◆ 結論

成型機の樹脂入替時に発生する白煙は、電気集塵により短時間で回収除去が可能と判断する。
白煙発生源のノズル近くに白煙吸引ダクトを設け、1m3/minレベルの吸引ファンを用いることによりコンパクトで移動型の白煙除去装置が達成可能と考える。

◆ 考察

白煙の差について、静止画に加えて動画でさらに明確に確認することができる。

集塵シミュレータのスイッチOFF(白煙通過状態)

 

集塵シミュレータのスイッチON(白煙除去状態)

 

追加で集塵シミュレータに吸引ダクトと1m3/minのファンを設けたデモ機を作成し、成型現場での実験を提案する。