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クレヨン製造工程で発生する排気脱臭

◆ 研究課題

クレヨン成形工程で発生する臭気を排気ダクトで回収し、屋外に設置した活性炭方式の脱臭装置で処理しているが、ランニングコストの問題と2次廃棄物を削減するための手段を研究している。いろいろ調査した結果、オゾンにより脱臭できる可能性があると聞いたが、実際にどの程度効果があるかについては明確な回答をくれる企業が見つからないで困っているという相談を受けました。

◆ 研究ポイント（ちょっとした工夫）

実際の脱臭装置を設置した後の脱臭効率を保障することは難しいのですが、お客様から提供していただいたサンプルを用いて臭気を再現し、その臭気を用いた脱臭実験により想定する脱臭効果を評価していただくことは可能です。さらに、導入後も効果的に脱臭するための設定について技術サポートもしていますので、今までの実績において、事前実験を参考にして実装置を導入していただいた後の脱臭効果には多くのお客様に満足いただいています。

実験A：オゾン分解による脱臭効果を簡易的に評価します。
・お客様から提供していただいたサンプル（臭気発生源）を加熱し臭気を再現します
・発生した臭気をにおい袋に回収してオゾンガスを供給します
・所定時間経過後ににおい袋の臭いを嗅いで脱臭効果を評価します
・臭気の測定については官能試験とあわせてニオイセンサーにより実施します
※ 臭気発生源サンプルはクレヨン材料と樹脂パレットの2種類について実験します。

オゾン分解による脱臭実験