MENU

新築物件へ設備導入をご検討の方

お問い合わせ

新築物件へ設備導入をご検討の方

 
 
 

オゾンラボ

FILE
022

動物園のアシカ池における透明度(事前検証)

◆ 研究課題

アシカ池の水に濁りが発生し、水面下に設けた窓からアシカの泳ぐ姿がきれいに見えなくなる。すでにオゾンシステムを利用しているが、システムの性能が劣化している可能性もあり、夏場には約1カ月毎に池の水を入れ替えて掃除を実施している。その作業負荷が大きくて困っており、水の濁りを抑制する方法はないか という相談を受けました。

アシカ池

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

基本的にはオゾンにより水の透明度はきれいにできるため、既設のオゾンシステムが効果的に作用していないことが考えられます。従って、まずは汚れた水を用いて、適切にオゾン処理をしたときに透明度がアップするかどうかの実験を提案しました。

実験方法

・池の水を入れ替えた直後と1か月後の透明度が低下した池の水を用いて透明度を測定する
・池の水の残留オゾン濃度と既設のオゾン反応タンク内のオゾン濃度を測定する
・汚れた水を回収し、実験装置により適切にオゾン処理した後の透明度を測定する
・実験装置におけるオゾン濃度を測定する
・適切にオゾン処理することにより水の透明度アップの効果を確認する

実験結果

下記実験結果のとおり、透明度が低下した池の水に対しても、適切なオゾン処理により入替直後の状態まで改善させることが可能です。

測定日時 アシカ池の透明度
6月21日 入替直後の池 95.0%
7月4日
旧オゾン装置
1ヶ月後の池 84.0%
反応タンク内 84.0%
7月4日
研究室実験
オゾン処理前 85.0%
オゾン処理後 94.0%

※ 透明度:水道水を基準としサンプル水に対する光の透過率を透明度とします。

アシカ池の透明度における実験結果グラフ

アシカ池における残留オゾン濃度は0ppm(測定装置の測定限界未満)でした。また、オゾン反応タンク内のオゾン濃度も0ppm以下であり、透明度も池と同等でした。
上記の結果から考えて、適切なオゾン反応処理ができていないと判断します。

◆ 研究成果(お客様への貢献)

既設の装置がかなり古いため本来の性能が確保できていないことが原因と考えて入替えも検討したが、かなり高額の費用が必要だったことに加えて、入替えても透明度が改善する保証がないため入替の決断ができずにいた。それが、今回の実験で改善の効果が事前に確認できたことは大きな成果だと評価していただきました。
また、当社のオゾン処理方式は他社方式に比べて非常に高効率であり、そのためサイズもコンパクトで1/2以下の投資で導入できることも評価していただき、採用していただきました。