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オゾンラボ

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メッキ洗浄水の殺菌

当研究室ではオゾンを活用した各種の水質改善技術を研究し、その結果を数値化することにより、容易に水質管理ができる手段に関する技術サポートまでのトータルエンジニアリングを提供しています。今回はその一例を紹介します。

◆ 研究課題(お客様の悩み)

メッキ表面の洗浄に純水を使用している工場において、洗浄後の純水を浄化して再利用しているが、特に夏場はバクテリアが発生してしまい再生水の品質に悪影響をしてしまう。バクテリアを殺菌する手段は各種あるが、殺菌後の再生水に殺菌能力が残留することでメッキ表面に悪影響する可能性があるため、残留しない殺菌方法はないか?という相談を受けました。

◆ 研究ポイント(ちょっとした工夫)

まずはオゾン活用によりバクテリア殺菌ができることを実験で実証し、次に再生水を空気で強制爆気することにより残留オゾンを短時間で分解できることを確認してもらいました。

爆気によるオゾン濃度変動のグラフ

ただ、お客様の要求はさらに厳しく、メッキ洗浄に使用する再生水の残留オゾンを確実に除去したいということでした。その要求を達成するために、再生水貯蔵タンク内のオゾン濃度を殺菌に必要な最低濃度に管理し、メッキ洗浄工程に供給する配管にオゾン除去ユニットを設けるシステム構成としました。
実際に製造ラインの一部を改造し、デモによる効果を確認してもらい、加えてメッキ洗浄工程に供給する再生水のオゾン濃度のモニタリング手段も提案しました。

オゾン水濃度のグラフ

◆ 研究成果(お客様への貢献)

非常に低濃度なオゾン水により再生水のバクテリアが殺菌除去できることが確認でき、加えて再生水の残留オゾンを確実に除去できることが確認できたことにより、安心して再生水として再利用できる。また、何年間も夏場のバクテリアに悩まされていたのが、対策後の測定結果ではバクテリアが検出されない状態が続いており殺菌効果に非常に満足しているというお言葉をいただきました。