導入事例
No:30水族館
課題解決のポイント
- ろ過海水にオゾンガスを接触させ、糞尿などの有機成分を分解し、透明度を1.3倍アップ
- 排オゾン95%削減
- オゾン水をプールに供給し、プール内を殺菌・脱臭
- 機器をコンパクト化し、コストを削減
- 水槽透明度の数値管理方法をお客様へ提示し、運用方法を確立
ご要望
観賞を妨げる水の汚れ
ペンギンは泳ぎながら液状の糞尿を排泄して水槽の水を白っぽく濁らせるため、一般的なろ過装置だけでは水の透明度をあげることが困難でした。人と動物のふれあいを大切にするお客様からいただいた課題は、子どもたちをはじめ、来館者様にペンギンの泳ぐ姿をより鮮明に見てもらえる、水のきれいな観賞用プールをつくることでした。
三協エアテックからの
ご提案
画期的な3つの方針を提示
従来の浄化システムは砂ろ過とオゾンを組み合わせたものでした。システムの構造上、生成されたオゾンは、その多くが排オゾンとして排出される非効率的なものでした。また、管理濃度の目安や、水質の評価方法も提示されていなかったため、施設の担当者様も鮮明な水槽を実現するための適正なオゾン濃度領域をつかむことはできませんでした。そこで3つの方針を掲げました。
- ①効率的なオゾン供給
- ②水質評価方法と測定情報の共有
- ③測定値に裏打ちされた最適なオゾン量の追及
施設の設備担当者様と情報を共有しながら浄化システムをつくることは、お客様に安心して使用していただきつつ、品質向上をも両立させる画期的な方法でした。
評価・お客様の声
従来のオゾンシステムと比較し、排オゾン95%削減、透明度1.3倍アップ
上記3つの方針のもと、海水に溶け込ますオゾン投入量、水槽透明度の数値管理方法を提示し、運用方法を確立しました。特殊タンクによる新設計で機械をコンパクト化し、コスト削減を可能にしました。また、高効率な気液混合によって、生成したオゾンのほとんどは水質浄化のために使用し、排オゾンは従来に比べて95%削減しました。
お客様と一体となって透明度の高い水質を追求した結果、従来のオゾンシステムと比較して1.3倍(オゾン浄化無しと比較して1.6倍)の透明度を達成しました。
飼育員様からも「明らかな水質改善が確認でき、きれいな観賞用プールに満足しています」と、嬉しいお言葉をいただきました。