においの話
消臭スプレーと脱臭装置の違いとは?
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嫌なニオイを何とかしたいとき、たくさんの方法があります。簡単に対策をしよう日用品販売店に行くと、芳香剤や消臭スプレーなどの商品が数え切れないほど並んでいます。しっかりと対策をしようと調べてみると、脱臭装置もありますが、それぞれどのように違うのでしょうか?
まず、使用する機会が多い芳香剤や消臭スプレーについてです。こちらはマスキング法と呼ばれ、嫌なニオイよりも、強い臭気を散布することで感覚的に臭気を和らげ、臭気を感じなくさせる方法です。一般家庭やホテルロビーなど、さまざまな場所で導入されています。
費用が安いため、一次対応として採用されやすいですが、もとの臭気に、他の臭気が混ざることでニオイが変わりさらに悪臭になる可能性や、時間が経ってもとの臭気が再度出てきてしまう可能性もあります。ちなみに、一家に一本はあるであろう「ファブリーズ」は、いい香りの成分が閉じ込められたシクロデキストリンという成分を噴射します。布製品に付着すると、いい香りが出て、その代わりに悪臭成分を封じ込めるというメカニズムで消臭をしています。
一方で、脱臭装置は臭気の成分そのものを無くすものが多くあります。さまざまな種類がありますが、例えば臭気成分を燃焼させて無くす装置や、活性炭に臭気成分を吸着させる方法もあります。トイレ内の悪臭対策に効果的なオゾン脱臭法は、臭気の成分をオゾンと反応させて酸化させることで、水と酸素に変え、においを無くすことができるというものです。
マスキング法よりも価格が高くなる場合が多いですが、臭気の成分そのものを取り除くことができるため、悪臭問題の根本的な解決策として採用されます。
ニオイを取ると言っても、さまざまな方法があります。ニオイの質や環境に合わせて、それに合った方法を選ぶようにしましょう。
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