細菌・ウイルスの話
感染症について
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日本では一年を通して、コロナウイルス・インフルエンザウイルス・O157など、さまざまな感染症が流行します。
それぞれ症状や流行しやすい季節など特徴が異なりますが、そもそも感染症とは何なのでしょうか。
「感染」と「感染症」は似たような言葉ですが、厳密には少し意味が異なります。
「感染」は、病気を引き起こす微生物「病原体」が、私たちのからだに入り、からだの中でで増殖できる状態になったときのことを指し、
感染後、咳や発熱、嘔吐、下痢などのヒトに有害な症状があらわれたとき、これを「感染症」と呼びます。
つまり、何かしらの細菌・真菌、ウイルスに感染していても、症状が現れなければ感染症とはいいません。
(細菌・真菌、ウイルスの違いはこちら → 菌とウイルスの違い)
感染には、症状があらわれる「顕性感染」と、症状が出ない「不顕性感染」があり、
不顕性感染の場合、知らない間に感染源となり感染を拡げている可能性があります。
気づかないうちに感染しないためには、どこからどのように病原体が体に入るかを知ることが大切です。
では、どのような経緯で病原体に感染し、感染症が起こるのでしょうか?
感染経路は、母から子に病原体がうつる「垂直感染」と、ヒトからヒトへ感染する「水平感染」の大きく2つに分けられます。
ここでは、水平感染に含まれる3つの感染経路と感染症を紹介します。
■経気道感染
空気中に浮遊している菌やウイルスが呼吸器に入り感染すること(咳やくしゃみによる飛沫感染も含まれる)。
感染症:インフルエンザ、風疹、百日せき、水疱瘡など
■経口感染
菌やウイルスが含まれた飲食物を口から摂取して感染すること。
感染症:ノロウイルス、ロタウイルス、腸管出血性大腸菌(O157)など
■接触感染
皮膚や粘膜の直接的な接触や、ドアノブや手すり、便座、ボタンなどの表面に付着した菌やウイルスによって感染すること。
感染症:プール熱、とびひ、白癬(水虫)、エイズなど
病原体が上記のような経路をたどり、感染し、一定期間の潜伏期を経て、発症し、感染症となります。
2020年に新型コロナウイルスが全世界で感染拡大した際、当初、感染経路が判明しない間は予防策を取ることができず、不安な日々が続きました。
その後、感染経路が経気道感染(飛沫感染)と接触感染が主な経路だということが分かり、マスク着用や手指の消毒などが呼びかけられました。
感染経路を理解することで、有効な予防策をとることができ、感染症から身を守ることができます。
感染症が流行したら、感染経路はどうかを確認するようにしましょう。
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殺菌・感染症対策の事例を見る↓↓↓
https://www.sat.co.jp/case/p_id:5#ttl
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