オゾンの話
安全な水道水をつくるオゾン
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オゾンと聞いても、自分の生活とは接点のないものだと思われる方がほとんどだと思います。
実はオゾン技術のおかげで、毎日安全な水を飲めているのだと言われても実感が湧かないですよね。
今回は、水道水の浄水処理に使われるオゾンをご紹介します。
水道水の水は、川などの水源から浄水場に送られ、家庭に届けられますが、そのままでは口にすることはできません。浄水場で沈でん処理や塩素による消毒などを行いますが、これら従来の浄水処理に加え、オゾンと活性炭を使用した高度浄水処理を行う浄水場が多くなっています。
ヨーロッパでは1900年代から水道水のオゾン処理が普及していましたが、日本では1973年に兵庫県尼崎市の水道施設で初めてオゾンが導入され、それ以降全国の浄水処理場に広がってきました。
どのようにオゾンで水をきれいにするのかと言うと、オゾン発生器でつくったオゾンを水中に混ぜ込んで殺菌・脱臭しています。3つの酸素原子からできているオゾンは、強い酸化力を持っています。オゾンが水中にあるにおいの元になる有機物や、カビ臭の物質などを酸化して分解します。オゾンの脱臭・殺菌の仕組みはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
オゾン処理後、分解された有機物と使われなかったオゾンは活性炭によって除去され、安全な水が家庭まで届けられています。
オゾンによる処理が採用される理由の1つとして、近年の水質悪化の問題により、水源に投入される塩素の量が増加している背景があります。消毒のための塩素が大量に投入されると、塩素臭が残ってしまうだけではなく、塩素と反応して発生するトリハロメタンという発がん性物質が生成されるなどの問題が起きています。そこで、オゾンと活性炭を使用した高度浄水処理を行うことで、塩素の使用量を減らし、また異臭やトリハロメタンになる物質を分解することができるようになりました。
昔の水道水は「カビ臭い」「まずい」というイメージを持っていた方が多いと思います。日本では経済成長に伴い、ダムなどの水源施設が整備されましたが、その水源で藻類が繫茂するなどして水質が悪化しました。この問題の解決策の1つとして、浄水にオゾンの技術が使われるようになりました。現在の水道水は、オゾンと活性炭による高度浄水処理のおかげで、市販されているミネラルウォーターと同じような水質にまで浄化されています。
ちなみにミネラルウォーターの製造工場でも、充填前のペットボトルとキャップの殺菌にオゾン水を使っているところが多くあります。商品であるミネラルウォーターにオゾンを混ぜてオゾン水を生成するため、より安全な製造が可能となっています。
私たちが安全な水を口にするためには、オゾンの技術が欠かせません。
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▼オゾンラボ >ミネラルウォーターの殺菌実験
https://www.sat.co.jp/lab/file124/
▼オゾンラボ > 飲料ボトルのオゾン水殺菌によるミネラルウォーター成分への影響
https://www.sat.co.jp/lab/file183/