オゾンの話
オゾンのCT値と殺菌・ウイルス不活化
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「オゾンによる脱臭・殺菌の仕組み」でもお伝えしましたが、オゾンは非常に酸化力が強い物質で、この酸化力により、臭気物質を分解したり、殺菌・ウイルスを不活化させます。
オゾンは気体だけでなく、オゾン水としても利用することができ、
オゾンガスであれば、室内の空間脱臭や殺菌などに、オゾン水は食品や調理器具の洗浄殺菌や、水質改善などに利用されています。
オゾンガスによる殺菌・ウイルス不活化の効果を示す効果指標は「CT値(Concentration-Time Value)」といい、【オゾン濃度(ppm)×反応時間(min)】で計算することができます。
※ppm:Parts Per Million(100万分の1)の略
定められたCT値と同じ値となるようにオゾンを燻蒸することで、殺菌・ウイルス不活化効果が得られます。
例えば、オゾン濃度が1ppmで100分間、密閉された空間に噴霧するとCT値は1ppm×100minで、CT値は100となります。
上記のグラフにもあるとおり、CT値100で、食中毒の原因となる大腸菌は、99.9%近くが死滅します。
インフルエンザウイルスではCT値100で不活化率が99%、新型コロナウイルスではCT値60で不活化率が90%とされています。
また、オゾン水により殺菌・ウイルス不活化の効果についても、濃度と菌やウイルスに反応する時間が重要です。
大腸菌であれば、オゾン水濃度0.96ppmで接触時間5秒、O-157であれば、2.0ppmで接触時間5秒で、致死率は100%とされており、食中毒の予防対策にも有効です。
食品工場や給食センターなどで、オゾン水を利用されているところが多い理由もよく分かりますね。
室内の感染症対策で使いたいのか、食中毒の予防対策として導入したいのか、殺菌する対象は何なのか、何をどれくらい殺菌・不活化できれば良いのかなど、目的や場所によって必要なオゾンの濃度や接触時間は異なります。
オゾンを使って殺菌を行う際は、目的を明確にしたうえで、「CT値」という指標もふまえて濃度や時間を考えるようにしましょう。
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▼導入事例 > 目的別で探す > 殺菌
https://www.sat.co.jp/case/p_id:5#ttl
▼食品工場での導入事例
https://www.sat.co.jp/case/bt_id:3-1#ttl