小林「くしゃみがうるさい」

忙しくて後回しにしてしまった結果、書く話が無くてさらに自分を追い込んでしまうという悪循環に入ってしまいました。何を書こうか悩みましたが、最近ふと気になることの一つに、「自分のくしゃみが少しうるさくなった」という小さな悩みがありました。

普段、電車内では飛散しないように二の腕(上腕部分)に口を押し当ててくしゃみをしています。両手で押さえると手が汚れるし、かといってトイレで洗った手を拭いたハンカチを口に当てるのも衛生的に気になる。そうなると結果的にくしゃみの飛散・防音対策に二の腕を口に当てることが良くあります。

以前はその対策だけで、意識していれば咳と変わらない音量だったのに、今ではハッキリと『くしゃみ』とわかるような破裂音がします。しかもそれが質の悪いことに、抑えることが難しい。自分が他人なら1回ならまだしも2回、3回と繰り返されると、さすがに眉間に皺を寄せてしまうと思います。

どうにかしたいけど、生理現象だから仕方がない。と感じておりましたが、せっかくですので、何故音がうるさくなってしまうのか少し調べてみました。

 <くしゃみが大きくなる原因>

① くしゃみを制御する筋力の衰え

② 恥ずかしいと思う意識の薄れ

③ くしゃみを行う方法の変化

自分はまだ若く見られがちですが、私は既に30代後半に入っているため、素人的に考えると確かに、原因は①の加齢による筋肉の衰えなのかなと思っています。

しかし、深堀してみると不思議なことに、どの筋肉が衰えてどういうメカニズムで音が大きくなるのか、といった内容が見つけられません。そもそも、くしゃみが加齢とともにうるさくなるという説は科学的に根拠となるものが見られませんでした。

さらには、年を取ると筋力は衰え、肺活量は減るため、それだけを考えると音は若い時よりも小さくという見方もあります。次に②についても、私自身がうるさいと自覚しているため、他の方はわかりませんが、自分の中では意識を常に感じて抑えるように気を付けているので今回のケースには少し違うと感じました。

 最後の③が、この中で最も自分の原因に近いと思いました。私のくしゃみ事情については文章が長くなってもつまらないだけですので、以下に短めに対策だけをまとめます。

今後はできるかぎり意識していきたいと思いました。

 <くしゃみを抑える対策>

① 口だけでなく鼻からも空気を吐き出す。

② 口を少しだけ開けて音を抑える。

③ 少し前屈みになり肺活量を抑える

尚、くしゃみの音を止めるために口を完全に塞ぐというのは血圧の上昇やぎっくり腰を誘発する恐れがあるなど、健康上にリスクが伴うためしてはいけませんのでご注意下さいとのことです。

小林「経営側の小さな改善」

 昨年私の書いた記事の閲覧数が多かったようで、社内で評価をいただきました。
 仕事の関係上あまり社内の人と交流する機会がなく目立ちもしない存在なので、何気なく書いた文章が会社に少しでも役立ったことが素直にうれしく、この場を借りて企画して下さった広報の皆様に感謝いたします。

 日々の仕事をこなしていくだけでも大変なのに、既にある業務に変化や改善を加えていくことは小さいことでも手間のかかることだと思います。
そんな企業の改善に近い話として、今回は通い続けるお店の変化から気づいた経営側の試行錯誤について取り上げたいと思います。

 同じ店に通い続けていると周りから「よく飽きないね。」と言われます。これは通い続けている人にしかわからないことですが、その理由としては通い続けていると何かしらのメリットというものがあるからです。
 その一つが店舗の小さな変化に気づきやすくなるということ。こちらは話題のネタだけでなく日々仕事をするうえでヒントになるようなものもあり、個人的には大きなメリットではないかなと思っています。

 例えば、最近私が通っているチェーンの定食屋さんでは、セルフで漬け物が無料で食べられるサービスがあります。漬け物を取るときは、バケットに積まれた小皿を手に取り、漬け物の容器横に置かれたトングを使って小皿に移します。
 今まではパン屋に使われている大きめのトングが使われていたのですが、見栄えが悪いためか、ある日そのトングがピンセットのように小さなトング(シュガートング?)に替わっていました。
 すると今までは大きめのトングで一度で小皿に盛ることができたのですが、小さなトングになると中々つかめない。何度も往復する必要があり、そうすると中には容器から小皿へ移すときに漬け物をこぼす人もいて逆に衛生が悪くなっていました。
 もちろんお店の方もそれを気にしていたのか、週が変わるたびにトングの形状が少し違う。大きさは同じでも、先端の形状に変化がありました。ギザギザの刃がついているもの、ヘラのような平板がついたもの、少し穴が開いたものなど。
 私個人としては、見た目よりも最初の時に使っていたパン屋のトングで十分ではないかと思っていたのですが、ようやくヘラ状のトングに落ち着き、採用されました。

しかしそれでも、漬け物が周りにこぼれている。
それはなぜだろうか、私自身もお店側の人間ではないのに、なぜか毎日通うたびにお漬物コーナーが気になってしまいました。
 そうして気づいたことは、よく見ると糸状の漬け物がトングに絡みついたままにする人が多く、同じトングの使いまわしにより、客の使い方によって不衛生な状態になっていたことでした。

 こればかりはどうしようもないと思っていましたが、驚くべきことにお店側はその問題に気づき機転を利かせます。

 ある日お漬物コーナーへ行くと、そこには小洒落た鉄製のリングスタンドが置かれ、そこにヘラ状ミニトングが大量にかけられていたのです。そして、漬け物容器の横には使用済みトング入れ。
 これなら一度使ったものは使うことがなく衛生的にも良く、お漬物コーナーの周りは見違えるほど綺麗になっていました。

 このように、たかがお漬物コーナーの小さな改善のお話ですが、通い詰めることで経営側の方が試行錯誤しているのがよくわかり、そこには目に見えない努力がある。これは実仕事はあまり役に立たないですが、私にとって色んな気づきを得られる良い習慣だと思っています。
 ぜひ皆様も行きつけの店を作ってみてはいかがでしょうか。

小林「運動は良薬に勝る話」

気づけばセミの鳴き声も聞こえなくなり、夏の蒸し暑さも落ち着いて、
過ごしやすい時期になりました。
前回の自分の記事を見返すと、季節の変わり目の風邪の話でしたので、
同じような健康に関する話をします。

季節の変わり目というのは風邪だけでなく、中には鬱とか不眠とか、
精神的に疲れている人もいると思います。
私が漢方薬店で勤めていた頃はそういった相談も多かったです。

漢方では鬱とか不眠とかは神経症の一つとして扱いますが、
選薬は難しく、漢方薬でも元気な顔に戻った人はなかなか見たことがありません。

ただ一人私が覚えている方で、鬱病で10種類以上の薬を飲み続けているけれど
変わらなくて、どうすればいいか悩んでいた人が
気付いたら劇的に変わっていた事例があります。

その頃の私の先輩が、その人の話を親身に聞いて
どういう会話の流れかは忘れましたが、近くにあるジムに行くことを勧めました。
それから1年後に、その人がどうなったかというと
ジムで運動することにハマり、お店に来られた時は、
身体が引き締まった超健康的な身体になっていたのです。

もう薬は何も飲んでいないと聞き、当時を振り返り改めて思うことは、
どんなに良い薬よりも、自らの自然治癒力に勝るものはないということです。

まだ体力が残っていて今精神的に疲れを感じている人がいたら、
私は薬よりも、ジムに通うことを勧めます。
秋といえばスポーツの秋、
私もコロナで辞めたジムにまた行こうか考えております。

小林「“風邪をひいたら葛根湯”にご用心 」

毎年この時期になると季節の変わり目で体調が崩れやすくなり、
風邪で休む方も多いと思います。
そこで、今や趣味になりつつある漢方の知識から、
今回は葛根湯についてお話しします。

漢方にあまり興味のない方は、
タイトルのフレーズをご存じないかと思いますが、
実は漢方の世界には
葛根湯医者(かっこんとういしゃ)という言葉があり、
なんでもかんでも症状が出たら葛根湯を渡す医者のことを指します。
いわゆるヤブ医者と同じ意味です。
風邪ならとりあえず葛根湯を飲めばいい、というのは
あまりお勧めできる使い方ではないということです。
もちろん、葛根湯は効き目が優れているので話題になるわけですが、
その理由について考えてみると面白く、
漢方薬についての見方も変わるかと思います。

ヒントは葛根湯の中にあります。
まず、製品名を見ると
「葛の根を煎じたもの」という意味に見えるかもしれませんが、
中には「葛根、大棗、麻黄、甘草、桂皮、芍薬、生姜」など、
色々な生薬が入っていることが分かります。

ここで注目するのは麻黄(マオウ)です。
名前の響きから何だか強そうなイメージがありますが、
実はこの生薬は「エフェドリン」という医薬品の原料となる植物です。
エフェドリンの効能をネット検索すると分かると思いますが、
これは交感神経を高ぶらせる働きがあります。
交感神経が高ぶると心拍数が増え、
必然的に体温が上がり、免疫が上がります。
その他にも気管が広がり呼吸がしやすくなります。
その反面、心臓が弱い人や血圧が高い人には負担がかかってしまう等、
長期的に飲むものではないことが分かります。

固い話になってしまいましたが、
要するに漢方薬は名前ではなく中身を見ると、
その薬の働きが分かりやすいということです。
この時期は風邪にならないよう体温を上げる養生を取り入れることも
大事だと思います。
ぜひこの機会に漢方に興味を持っていただき、
ご自愛されてみてはいかがでしょうか。