川瀬「 つきのうさぎ」

環境ソリューション部の川瀬です。今年はうさぎ年ですね!
うさぎといえば月でお餅つきをしている姿を思い浮かべる人も
いるのではないでしょうか。
実はこの「月とうさぎ」の関係、
インド仏話の「ジャータカ神話」が由来になっています。
絵本にもなっていますが、簡単に紹介したいと思います。


仲よく暮らしていたうさぎとキツネとサル。
ある日3匹は、道ばたで倒れて死にそうな老人を見つけ、
何かその老人の役にたてることはないかとそれぞれ行動をとります。

キツネは川で魚を捕まえ、サルは木に登り柿の実をとってきます。
しかし、うさぎは何も与えることができませんでした。
優しいうさぎは火の中に飛び込んで、
「こんなちいさなからだですが、どうぞめしあがってください」
と自らの命を老人にささげました。


老人のために命をささげたうさぎを、
神様が天の月に住まわせたという物語です。
うさぎが自ら火の中へ飛び込むという衝撃的な内容ですが、
そこまでしても誰かのためになろうとしたうさぎの姿に
心を打たれる物語です。
もし子どもから「うさぎはどうして月にいるの?」と聞かれたら
是非この話を思い出してください。


その満月の黒い模様から連想して、中国では古来より
「病気にならないようにうさぎが薬をつくっている」と語り継がれてきました。

日本では、食べ物に困らないようにとか、
満月を意味する望月(もちづき)の発音からなど、いくつか説があるそうですが、
カタチを変えて「うさぎのお餅つき」として伝わるようになったそうです。