私は普段、業務用加湿器メーカーの広報として、うるおLaboというサイトで湿度にまつわるお話の記事を書いています。
そのため、会社ではもちろん、家でも旅先でもいつでもどこでも湿度のネタを探して生きています。
そんな私が、年末年始休暇に約14時間の長距離フライトで、大阪からフランスのパリまで往復してきました。そうです、ものすごく湿度が低い、あの飛行機に14時間もいたのに、このネタを書かない理由はありません。
そこでこのブログでは、
・国際線の機内の湿度は何%なのか?
・業務用加湿器メーカー広報おすすめ!機内持ち込みアイテム5選
についてご紹介します。
まず、そもそも「飛行機の機内、どうして乾燥しているの?!」という疑問には、うるおLaboの記事でお答えしていますので先にお読みください。
それでは、国際線の機内の湿度はどのくらいなのか?地上の乾燥した室内と比べてどうなの?と思い、実際に確認してみました。
しかし、パリへの荷物はいっぱいだったので、別日程の大阪~韓国ソウル便のバッグに温湿度計を入れ、X線検査も通って機内へ持ち込み、機内の温度・湿度を計ってみました。

温度:24.7℃ | 相対湿度:19%
日頃、弊社では事務所や工場など、法人の方から乾燥対策のご相談を多く受けていますので、その時のことを思い浮かべてみます。冬の室温25℃前後で、相対湿度が20%台と聞くと「とても乾燥していますね」という感じで、10%台だと「今すぐ加湿器を入れましょう!!」とお答えするレベルです。やはり、実際の国際線の機内は、人間が快適に過ごすには厳しい環境でした。
しかし数年前までは、相対湿度10%以下と言われていた時代もありましたので、それに比べると、思ったより乾燥していないと思いますよね。
実は、うるおLaboの記事内でも言及していますが、湿度を20%前後に保つことができる航空機が最近は増えているそうです。私は運よく乾燥がマシな航空機に乗れたみたいです。
実際の機内の湿度が確認できたところで、おすすめの機内持ち込みアイテム5選~乾燥対策~をご紹介します。

・ヴァセリン、リップクリーム
ポケットに入れておき、唇や手、指先など乾燥を感じる箇所どこにでも塗り込みます。大きな容器なら20ml程の小さなケースに移し替えると持ち運びしやすいです。
・フェイスミスト&クリーム
顔の乾燥を感じたら、隣の人にかからないようにシュッシュと吹きかけます。化粧水だけでは蒸発して乾燥するため、オイルが配合されているものを選ぶとさらに乾燥を防ぐことができます。機内持ち込み可能な容器は100ml以下ですので、サイズにはご注意ください。また、ミストの後に、水分を閉じ込める目的でクリームも塗ればGOODです。中央席の方は、ミストだと両サイドにかかってしまう可能性があるので、肌の乾燥を感じる度に塗り込みます。
・マスク&のど飴
喉の乾燥対策は必須です。狭い機内だと咳き込むのも気が引けます。普通のマスクでも良いですが、「のどぬ~るぬれマスク」のほうが乾燥を感じにくかったです。
・化粧水、クレンジングウォーター&コットン
乾燥してきたなと思ったら、クリームをぬりぬりするのですが、その前に一度ふき取りをするとすっきりできます。実は、機内の空気はホコリが舞っていて、顔にもたくさん付着しています。そのため、化粧水などでふき取りをすると、お肌に水分を与えつつ、汚れを拭き取ってからクリームを塗ることができます。
・マイボトル
乗務員の方に言えば紙コップで水をもらうことはできますが、ボトルで持っておけば乾燥を感じた時にいつでも飲めるのでおすすめです。また、空港でペットボトルを購入しても良いですが、出国後の水は高いです。実は大抵の空港には浄水機があるので、マイボトルに水を汲んでから搭乗しましょう。国際線は100ml以上の液体は持ち込めませんが、空のマイボトルを持って荷物検査を通った後、水を汲めば問題ありません。
ちなみに、こちらは無印良品のボトルなのですが、機内持ち込みにぴったりでおすすめです。楕円形なので、座席前のポケットにも入れやすく、座席のシートと自分の隙間に置いても邪魔になりにくく、さすが無印良品!と言いたくなるデザインです。
これらを小さなバッグや巾着に入れておき、大きなバッグは荷物棚に上げ、巾着だけを持って席に座れば、長距離フライトの乾燥を乗り切ることができるはずです!
旅先に着く前にフライトで調子を崩してしまっては元も子もありません。特に長時間のフライトには、乾燥対策アイテムを持ち込んで、乾燥から身を守ってくださいね。