菌とウイルスの違い

菌とウイルスはどちらも「微生物」のひとつとされていますが「微生物」と聞いてどういうものを思い浮かべますか?
ダニなどの小さな動物や昆虫でしょうか?
もし、肉眼で見えるものを思い浮かべたとしたら、それは微生物ではありません…。

微生物は、顕微鏡を通してでしか観察することができない小さな生き物の総称で、
諸説ありますが、数100万菌種は存在していると言われています。

微生物は細胞の有無から「原生生物」と「ウイルス」の2種類に分類され、「原生生物」は細胞構造から、
核膜を持たない「原核原生生物」と、核膜を持つ「真核原生生物」とに分けることができます。

細菌類は「原核原生生物」、カビなどの真菌類は「真核原生生物」に含まれます。


 

▼「細菌」「真菌」「ウイルス」の違いは?

「菌」と「ウイルス」では上記にも書いた通り「細胞がある・ない」ということと、
「自己増殖できる・できない」という点で大きな違いがあります。

細菌・真菌は、自分で自分の複製をつくることが出来ますが、ウイルスは自分で自分の複製をつくることができないため「生き物」ではないとされています。

 

真菌

細菌

ウイルス

基本的な構造

細胞の有無

×

核膜の有無

×

×

自己増殖

できる

できる

できない

大きさ

約2~20μm

約0.2~3μm

約20~500nm